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ノミ・ダニの予防について

かゆいだけではありません!
愛犬・愛猫に重大な病気を招く恐れがあります。予防が第一です!

ノミ、ダニによる病気について詳しく見てみましょう! ノミ、ダニによる病気について詳しく見てみましょう!

ノミの病気

ノミの被害

ノミアレルギーによる激しいかゆみで皮膚炎やストレスを示します。子犬や子猫の場合、大量に寄生されると貧血を起こす危険性もあります。

 

 

実際にノミが引き起こす病気

  1. ノミアレルギー性皮膚炎
    ノミの吸血により、その唾液が体内に入ることで、アレルギー反応が起き、激しいかゆみや湿疹、脱毛などを伴う皮膚炎を示します。
  2. 瓜実条虫(サナダムシ)感染
    瓜実条虫は腸管に寄生する寄生虫です。通常はほとんど症状はありませんが、寄生数が多い、子犬や子猫が感染すると下痢や食欲不振を示すことがあります。成虫には節があり、時々千切れて便と共に排出されることがあり、便表面で伸縮運動をすることで気づくことがあります。人へも経口的に感染することがあります。
  3. 猫ひっかき病感染
    その名の通り猫や犬に人が咬まれたりひっかかれて感染する人獣表通感染症です。バルトネラ菌という菌を保有している動物をノミが吸血することで感染・伝播します。猫や犬は無症状ですが、人では傷口の化膿、発熱やリンパ節の腫れを起こします。
当院では、ノミの予防も行っています。
大切な愛犬、愛猫、さらにご自身を守るためにもしっかりと予防しましょう。

マダニの病気

マダニの被害

マダニの被害も、貧血や皮膚炎だけでなく、人にも感染する人獣共通感染症など数々の恐ろしい病気を伝播することが問題となっています。
近年国内でマダニの媒介によるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)というウイルス感染によって少なくとも62名もの死亡者(2018.6月現在)が出ています。主に西日本で発生し、致死率17%前後と高く、厚生労働省・国立感染症研究所も注意を呼び掛けています。
SFTS以外にも、マダニは日本紅斑熱やライム病などの人獣共通感染症の原因にもなるので、人も動物も健康に暮らすためには、マダニ予防はとても大切です。

実際にマダニが引き起こす病気

  1. 犬バベシア症
    マダニを媒介して犬の体内に入ったバベシア属原虫が赤血球内に寄生・破壊することで、貧血、発熱、食欲不振や黄疸などが見られ、重症例では死亡する危険性もある病気です。
  2. 猫ヘモバルトネラ症
    猫の赤血球表面に寄生するヘモバルトネラ・フェリスというリケッチアが原因で、貧血、発熱、元気消失などが見られます。
  3. ライム病
    スピロヘータという細菌による人と動物の共通感染症です。主に子犬など免疫力の弱い個体が感染した場合発熱や元気消失や神経症状などが見られます。人では遊走性紅斑や神経症状などが見られます。
  4. その他
    炎症性肉芽腫や犬ヘパトゾーンなどがあります。
当院では、マダニの予防も行っています。
大切な愛犬、愛猫、さらにご自身を守るためにもしっかりと予防しましょう。

 

 

マダニの詳しい生体について


マダニは卵から幼ダニ→若ダニ→成ダニへと成長する過程で吸血します。2-3mm前後の体が、満腹になるまで吸血すると1-2cmにも膨らみます。
マダニは皮膚を切開し、口器を差し込んで、しっかり吸血できるよう、そこにセメント様物質を注入して口器を皮膚にガッチリと固定します。マダニはしっかりと宿主に取り付いて数日間は離れません。
実はマダニは吸血するだけでなく、血液中の栄養素を濃縮し、出た水分を唾液として宿主に吐き戻しています。
より栄養を摂取するため吸血中は唾液吐き戻しと吸血を繰り返しているのです。
唾液には抗血液凝固や抗炎症活性があり、宿主の反応を抑制しています。この時マダニから病原体が伝播されるリスクが高くなります。
マダニが原因の感染症は多数存在しており、それは犬猫のみならず人間も例外ではありません。

予防が第一!

  • マダニを寄せ付けない
    草むらに入らない、服を着せて体表面に付く面積を減らす、忌避剤を使用するなど考えられます。人も同様で、長ズボンや靴などで肌の露出を少なくするなど工夫をしましょう。
  • マダニを持ち込まない
    帰宅後はブラッシングを行う、体にマダニがついていないかチェックするといいでしょう。四肢や鼻先などに付着していることが多いようです。皮膚に食いついていなければ取って、病原体を保有している可能性がありますので、潰さずガムテープなどで包んで処分してください。
  • 普段から定期的に駆虫を行う
    寄生を発見した段階ですでに体内に病原体が入り込んでいる可能性があります。駆虫薬にもいろいろな種類がありますので獣医師にご相談ください。

マダニに咬まれたら

マダニは皮膚にしっかりと食いついて数日間吸血します。この状態を発見しても、絶対に取ろうとしないでください!無理に取るとマダニの口器だけが皮膚に残って炎症を起こしたり、マダニ体内の病原体を注入してしまうリスクがあります。マダニに対する薬剤を使用することでマダニが口を離し、駆除できるよう処置いたしますので、当院にご相談ください。

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