去勢・避妊手術とは
女の子では卵巣および子宮を摘出(避妊)、男の子では精巣を摘出(去勢)する手術のことを指します。
当院では交配予定がない場合、できる限り若い年齢のうちに実施することを推奨しています。
当院では交配予定がない場合、できる限り若い年齢のうちに実施することを推奨しています。
去勢・避妊のメリット
- 望まれない交配による妊娠を避ける
- 病気の予防、発生リスクを抑える
男の子でも女の子でも、年齢を重ねていくにつれ、性ホルモンに関連した病気が発生しやすくなります。
男の子なら前立腺肥大症、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など、女の子は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、糖尿病などが代表的な例で、これらの病気を予防、または発生を抑えられます。発見が遅れると命に関わることもある疾患を予防できることは大きなメリットです。
早期に手術するメリットとして、特に女の子は最初の発情前に避妊手術した場合には、乳腺腫瘍の発症率が0.5%程度に抑えられることがわかっています。 - 問題行動を抑制する
性ホルモンが関与するストレスがなくなり、問題行動を抑えることが期待できます。
問題行動とは、発情兆候(外陰部からの出血、鳴き声など)、偽妊娠、スプレー行動、マウンティング、攻撃性、逃走癖などがあげられます。男の子のネコちゃんでは特に、喧嘩に伴うウイルス感染症(FIV・FeLVなど)や交通事故のリスクが低下します。
去勢・避妊のデメリット
- 体重の増加傾向
代謝が少し低下すること、食欲が安定することで太りやすくなる場合があります。 - 尿失禁を起こす可能性
大型犬の女の子で、まれに尿失禁が起きることがあります。発症までは術後2年くらいかかるといわれています。 - 手術費用がかかる
当院より
手術の適応時期としては生後6カ月頃以降です。超小型犬など2kgに満たないような場合はご相談ください。
動物達の場合は、性ホルモン関連疾患の発生率が比較的高く、リスクの高い手術が必要になる場合や、治療が容易でない疾患も多く、費用もかかります。
病気を予防し、健康寿命を延ばしてあげられる去勢・避妊手術について、一度ご相談ください。