膀胱炎とは
膀胱粘膜の炎症の総称です。
原因により、感染性膀胱炎、明らかな要因が不明な特発性膀胱炎、結石による膀胱炎などがあります。
原因により、感染性膀胱炎、明らかな要因が不明な特発性膀胱炎、結石による膀胱炎などがあります。
- メスは尿道が太くて短いため、オスに比べると体内に細菌が侵入しやすくかかりやすいといわれています。
- 膀胱炎によって膿や血の塊などができることがありますが、オスはメスより尿道が大変細いため、それらが尿道に詰まってしまう可能性がメスより高くなり、尿道閉塞のリスクがあります。また、尿石症のネコは尿中に結晶や石があるため膀胱壁に傷がつきやすく、より膀胱炎になりやすいです。
- 肥満も膀胱炎の発症要因の一つです。
- 原因により異なりますが、再発率も高く、慢性経過をたどることもしばしばあります。繰り返し炎症が持続してしまった膀胱は壁が厚くなり、治癒に時間を要します。
- 猫で多くみられるのは、明らかな原因が不明な特発性膀胱炎で、約6割を占めています。
- 特発性膀胱炎では明確な発症要因は明らかにされていませんが、膀胱粘膜の異常やストレスに対する防御反応が弱いといった要因で発症すると考えられています。
治療は抗生剤等の投薬や、食事療法が基本です。近年では、特発性膀胱炎の原因となり得るとされる、ストレス等の管理に適した栄養成分(L-トリプトファン等)が含まれた食事なども勧められるようになりました。