わんちゃんやねこちゃんの下痢は、動物病院に来院される理由で上位にあげられます。
原因としては、体調の変化による一過性のものや、体に合わないものやおもちゃ・紐などの異物を食べたこと、ストレス、細菌・ウイルス・寄生虫感染によるもの、アレルギー、腸の腫瘍や疾患など様々です。下痢の程度が軽く、食欲元気がある場合は少し様子をみてもいいと思われます。
病院に連れていくポイントとしては、以下のようなことがあげられます。
- 下痢の回数や量が多い
- ゼリー状のものや血液が混じる
- 食欲、元気がない、ぐったりしている
- 発熱や嘔吐がみられる
- 水のような下痢
- 軽度であっても頻繁に繰り返す
- 子犬、子猫や老齢で体力がない個体
- 子犬や子猫でオレンジ~赤い水様性下痢
ポイント
感染症の中で一番怖いのはパルボウイルスによる感染症で、一番下の項目のような症状の場合が多いです。短時間でショック症状や死の転帰を迎えることがあるため、早期の治療が必要です。
来院時の注意点
下痢の時は必ず糞便検査を行います。なるべく新鮮な便で、親指大ほどの量でいいのでラップやビニール袋に入れてお持ちください。虫がいた場合はそれもお持ちください。取れなかった場合でも、直接直腸便を見ますので大丈夫です。
獣医師から確認したいこととして、以下のような質問をすることがありますので、ご確認いただくとスムーズです。
- いつからか
- 下痢の程度や回数は変化があるか
- どんな下痢が一日に何回出るのか
- 普段の食事は何か、普段と違うものを食べたか
- 嘔吐や吐き気はあるか
- 食欲元気はあるか
- 同居の動物はいるか
- 最近犬や猫の集まる場所に行ったか
- 薬は飲めるか
ポイント
わんちゃんやねこちゃんが下痢を起こす原因は様々で、急を要するものもあります。
様子をよく観察して、適切な時期に受診し、治療しましょう。