尿石(尿路結石)とは
何らかのきっかけで、尿中の尿石の元となる成分が結晶化し、さらに結晶が固まり結石となってしまうことをいいます。
代表的な尿石の種類では、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)とシュウ酸カルシウムが多く、膀胱や尿道を傷つけたり、尿道を塞いだり(尿道閉塞)します。それぞれ、結晶化しやすい尿pHや好発年齢が異なります。
ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
1~6歳のネコに多くみられ、尿のpHがアルカリ性になると結晶化しやすくなるため、尿を酸性に調整する必要があります。
ストルバイト結晶:周りの丸い小さな粒は血液成分の赤血球
シュウ酸カルシウム
7歳以上のシニアの猫に多くみられます。尿pHが酸性になると結晶化しやすいため、尿をアルカリ性に調整する必要があります。
治療は結石の種類に合わせた食事療法です。定期的な尿検査を行い、検査結果に合わせて療法食やFLUTD向けの一般食などに調整します。